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少なかったマンションの被害

2011.11.04

マンションの耐震性能に対する不安が高まるかたわら、一般のマンションはもとより、真に危ない建物形態をとっているマンションでさえ耐震診断、補強は一向に進んでいない。打ち出された政策の意図とは裏腹に、耐震性能が劣ることを理由にして、容積率に余裕がある高経年マンションの建替えを助長する方向に全体状況が流れているように思えるのである。兵庫県南部地震は死者六四三四人、全半壊二五万棟、焼失家屋六一四八戸の大きな被害を出した。

[Pick Up]
> 池尻大橋の新築マンション
> 大崎の分譲マンション
> 高井戸の新築マンション
> 霞ヶ関の一戸建て
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しかし、マンションの被害は一般の木造住宅に比べると比較にならないほど少なく、死傷者は二〇人前後であったとされる。マンションは住まいとして非常に安全な建物であることが証明されたといっても過言であるまい。その一方で、マンションの復興をめぐる問題は決して小さくなかった。多くのマンションで被災後の復興をめぐってさまざまなトラブルが発生したのも事実である。なかには大きな裁判になった事件もあり、背後にはマンション居住ならではの困難な課題が潜んでいた。それらの解決の過程では、復興をめぐる意見の対立に、勝っても、負けても、長きにわたって人々のこころが大きく傷つくこととなったのである。